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Martinギターの選び方

 ギターをやっている人なら誰しもMartinのアコースティックギター(以下アコギ)に憧れたことがあると思います。今回は僕の購入経験と楽器店員さんからのアドバイスを元にMartinギター(新品)の選び方をシェアしたいと思います。

 僕は中学生のときに親の友達からYAMAHAのアコギをもらったのが最初にアコギに触れた経験でした。以来、ずっとそのギターを持っていました。ある時、小さな持ち歩けるギターが欲しいなと思い立ち、Martinのミニギターを買いました。これは5万円くらいのMartinとしては安いラインナップのギター(LXシリーズ)でした。このギター、音は良いのですが、弦のテンションが高くて(張りが強い)フレットを押さえる指がすぐ痛くなるようなギターでした。YAMAHAのギターもボロボロになってきたので、いっそのことMartinの30万円くらいの定番的なギターに手を出そうと思い立ちました。でもどんな違いがあるのか分からず、楽器店でラインナップの質問をしつつ試奏していきました。前置きが長くなりましたが、ここからが選び方のポイントをシェアしていきます。

 

①代表的なモデルを確認しよう

 まず、最も代表的なギターがD-28というモデルということを押さえておくと選びやすくなります。D-28は低音と高音がしっかり出るという特徴があります。Dはドレットノートのイニシャルで、ドレットノートとはイギリスの大型戦艦のこと。ギターのボディが戦艦のように大きいというのが命名の由来だそうです。このD-28を必ず試奏し、店にラインナップされている他のギターも試奏し、比較して、自分にしっくりくるものを決める。これが一番だと思います。

 

②実際に弾く(当たり前のようですが)

 試奏せずにネットショップで購入することは避けたほうがいいです。何故なら、モデルによって、ネックの太さ、弦の張り具合、ボディの大きさが異なり、弾きやすさ、弾きにくさが全然違うからです。これは実際にお店で試奏すると本当によくわかります。そしてもちろん音ですね。アコギなんて音みんな同じだろうと思ったら大間違いです。弾き比べると、安いギターと高いギターの音の違いに驚くと思います。

 また、試奏したうえで同じ型番のモデルをネットショップで購入することもできれば避けた方がいいです。ネットショップの方が安いということもあるのですが。理由は同じ型版でも個体差があるからです。

 これは実体験ですが、最初にD-28を試奏した店ではMartinギターのラインナップが少なかったので、別のお店でもD-28を試奏したときのことです。最初の店でのD-28の音がとても高音が綺麗で感動したのですが、次のお店ではそこまでの感動がなく、別のD-18というギターを弾いた方が自分の耳には心地よく響いたのです。最初は、自分の耳は肥えているわけでなく、気分によってそう聴こえただけなのかなと思いました。

 楽器屋のアコギに詳しい店員さんに聴いてみたところ、『個体差はあります。木なので。犬に例えると、同じ柴犬でも鳴き声が違うのと同じ』と言われました。これはとても腑に落ちました。つまり、試奏できないネットショップで購入すると、イメージ違いの音になる可能性があるということです。また、見た目にこだわる方にはですが木目も当然違うので、現物を確認すべきです。試奏した最初の店と2番目の店とそれぞれ携帯で写真をとりましたが、色味も全然違いました、同じD-28なのに。

 それともう一つ個体差があることの根拠として、ネットショップでのD-28のレビューで家具屋さんからのレビューがありました。『自分は家具屋ですので木がそれぞれ違うことを知っています。ネットで試奏せずに買いますが、私は個体差があっても木の個性として受け入れます』という内容でした。その人の場合は個体差があるのを認識したうえでその違いを木の個性として受け入れるということでしたが。普段木に触れている人言うのだから個体差はやはり存在するのですね。

 

③用途を確認しよう

 どのような用途でギターを弾くのかもポイントとなってきます。D-28はまず、音がデカいです。家での練習では、近所迷惑になる可能性もあります。また、周波数の観点からですが、D-28は低音と高音が出る点が特徴であり、つまりは中音域の歌が映えるともいえます。弾き語りの方にはいいと思います。

 僕は自宅での楽曲の録音が主な目的でした。特にバンドサウンドでドラムやベースと録る録音は低音が大きいとバスドラム、ベースの音とぶつかり、聴こえづらくなるため、編集(ミックス、マスタリング)でギターの低音の周波数をカットすることがあります。

 弾き比べて選んだD-18は中音域が出るという特徴があるということでした。録音メインということもあり、このモデルに決めました。

 

④高ければ良い訳でもない

 試奏の際は120万円のギターも弾いてみました。弾くのは無料ですので(笑)。ただMartinの新品で120万円台のものは30万円台の型と土台は同じで、装飾が高いだけだそうです。よって自分には不要でした。

 

⑤詳しい店員がいれば聞きまくる

 Martinに詳しい店員さんがいればギターの特徴を聴きまくることですね。上記で述べたことと重なりますが、『自分の用途×店員からの情報×実際の音』を掛け合わせれば、自ずとと自分に合うギターが決まってくると思います。

 

以上、今回は新品のMartinギターを選ぶポイントをシェアさせていただきました。いわゆるヴィンテージギターとなると上記にギターの状態の確認が入ってくるかと思いますが、ヴィンテージギターは未経験のため、私は語れません(笑)。少しでも参考になれば幸いです。

 

ブログを書いた人:TAKAH Q(タカキュウ)

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