【読書】僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー
今週のお題「読書感想文」
最近書店に並んでいる本
「僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
を読みました。
日本からイギリスの街ブライトンに移住した
日本人の母親が息子の中学時代について綴る
エッセイでした。
息子の成長記録を面白おかしく描くことで
重いテーマである人種差別、貧困差別を
良い意味で読みやすく表現してくれていると感じました。
ブライトンの街に特化して描かれているものの
多くの人種が住むエリアで起こっている
差別がどのようなものか想像することを助けてくれます。
他の読者のレビューでは
海外移住者からしたら当たり前でつまらない
日本でも差別が起こっているじゃないか と
本書を批判するレビューも目にしましたが
日本にしか住んでいない、
海外は短期滞在程度、
日本でも直接差別を目にした経験が少ない
と言った日本人も多くいると思います。
この本は僕を含めたそいういった人々にも
意味のある情報を提供してくれる本だと思いました。
また、子供の成長ぶりに泣ける箇所もありました。
話が出来すぎだというレビューもありましたが
何が真実かは当人しかわからないし
出来すぎた話が真実であることも多く存在する。
ノンフィクションに疑いを持つ人は
一つのフィクションとして楽しめば良いと思います。
個人的に、音楽愛好家として、
色々なバンドの名があがる場面や
中学校のクリスマスコンサートの様子などは
読んでいて楽しかったです。
ブライトンといえば
60年代のモッズVSロッカーズの暴動って
どんなものだったのだろうと想像しながら
音楽情報を読んでいた若い頃を思い出しました。